Introduction

2022年11月27日(日曜/昼)

サイレント映画3日間の旅
3日目(昼の部)

上映作品:『初陣ハリー』 Tramp, Tramp, Tramp (1926年アメリカ)、 『強敵』 A strong revenge (1913年アメリカ) / 協力:喜劇映画研究会

今回の柳下美恵サイレント映画の旅は喜劇映画研究会さんご提供のコメディ二作品です。主役のハリー・ラングドンは“ベビー・フェイス”で天然キャラ。殺伐とした世の中にあって癒されます。三日間の旅の終着駅…1日目、2日目と旅をした方も3日目のみ旅する方もバラエティに富むサイレント・コメディ映画の世界を新野敏也さんの解説とピアノの音色でご堪能ください。(柳下美恵)


演奏家紹介

  • 柳下美恵Mie Yanashita / piano

    柳下美恵Mie Yanashita / piano

    武蔵野音楽大学ピアノ専攻卒業。1995年、朝日新聞社主催の映画生誕百年祭『光の生誕!リュミエール』でデビュー。国内海外の映画館、映画祭で伴奏多数、ボローニャ復元映画祭でレギュラー伴奏を行なう。欧米スタイルの音楽伴奏によるサイレント映画伴奏者は日本初。2006年度日本映画ペンクラブ奨励賞受賞。「映画館にピアノを!」を合い言葉に、映画館のサイレント映画上映に注力している。

    <シリーズ企画>
    「ピアノ&シネマ」@横浜シネマ・ジャック&ベティ / サイレント映画の連続上映
    「ピアノdeフィルム」@横浜シネマリン / 35mmフィルム×ピアノ即興伴奏
    「ピアノdeシネマ」@アップリンク吉祥寺、京都他 / サイレント映画×ピアノ即興伴奏
    「ピアノ×キネマ」@ピアノやオルガンのある映画館 / サイレント映画×即興伴奏

    作品データ1
    『初陣ハリー』 Tramp, Tramp, Tramp
    62分 24コマ映写 / 日本語字幕:石野たき子
    製作年:1926年(アメリカ)
    配給:ファースト・ナショナル配給 ハリー・ラングドン・コーポレーション作品 製作:ハリー・ラングドン
    監督:ハリー・エドワーズ
    脚本:フランク・キャプラ、アーサー・リプリー、ハル・コンクリン、 ジェラルド・C・ダフィー、J・フランク・ホリデー、ハリー・ラングドン マレイ・ロス、ティム・ウィーラン
    撮影:エルジン・レスリー、ジョージ・スピア

    出演:
    ハリー・ラングドン(ハリー・ローガン)
    ジョーン・クロフォード(バートン社の令嬢ベティ)
    エドワード・デイヴィス(バートン社の社長ジョン)
    トム・マレイ(優勝候補ニック・カルゲス選手)

    作品解説
    製作・主演のハリー・ラングドンとは、無声映画黄金期の 1920 年代に三大喜劇王チャッ プリン・キートン・ロイドを凌駕する人気コメディアンであった。チャップリンは「パ ントマイムとアイロニー」、キートンは「奇抜な発想とアクロバット」、ロイドは「オシ ャレとスピード感」という特色を持っているが、対するラングドンはズバリ「何もできない」を最大の武器としていた。それは非力な小市民、母性本能をくすぐる純真無垢さ、 不器用で無能な生き様こそが魅力(!?)という訳で、何と名匠フランク・キャプラが参謀 となって創案されたキャラクターなのだ。本作はラングドン自らがプロデュースした初 長編にして、《世間に翻弄される弱者》ラングドンによるホンワカ癒し系喜劇の代表作と なった。また、ハリウッドの伝説的な大女優ジョーン・クロフォードが、主役(ヒロイ ン)としてデビューを飾った作品でもある。(新野敏也)

    作品データ2
    『強敵』 A strong revenge
    1913年 アメリカ映画(※日本未公開) キーストン・フィルム・カンパニー作品 / 9分 / 日本語字幕:石野たき子
    製作・監督・脚本:マック・セネット

    出演
    マック・セネット(雑貨屋シュニッツ)
    フォード・スターリング(靴屋メイヤー)
    メーベル・ノーマンド(みんなの憧れの娘)

    作品解説
    パイ投げ、アイドル、お色気、カー・アクションを発明して、チャーリー・チャップリン、グロリア・スワンソン、ビング・クロスビー、フランク・キャプラ、ダリル・F・ザナックを育てた「映画史で最も偉大なプロデューサー」、そして「喜劇映画の帝王」マック・セネット。1そのデビューしたての短篇作品です!(新野敏也)