Introduction

2022年6月26日(日曜/昼)

カラードモノトーン・デュオ サイレント映画の旅

上映作品『散り行く花』(1919年米国、D・W・グリフィス監督作品、リリアン・ギッシュ、リチャード・バーセルメス主演)

第二回東京国際映画祭で初めて無声映画の伴奏を担当し、作品中のヒロインに恋をしました。その名はリリアン・ギッシュ。妖精の様な彼女に引き込まれ、以来彼女の出演作には格別の想いを抱きながら演奏しています。本作はバーセルメス演じるチェンハンとのささやかな安らぎですら儚く脆く崩れ去る、リリアンにとって唯一と言って良いバッドエンドとなります。無情な世界に翻弄される二人の生涯に寄り添いながら演奏します。 (湯浅ジョウイチ)

演奏家紹介

  • 湯浅ジョウイチJoichi Yuasa / guitar

    湯浅ジョウイチJoichi Yuasa / guitar

    1987年東京国際映画祭でD.W.グリフィスの「國民の創生」の音楽を担当して以來、日本の無声映画期の伴奏音楽の復元を始め、後に無声映画専門の和洋楽団カラード・モノトーン(Colored Monotone)を主宰。
    作・編曲/指揮/ギター/三味線の5役を担当している。一方で夜な夜なJazz Guitaristとしてジャズクラブに出演し、昼間はギター講師としても活動中。

  • 鈴木真紀子Makiko Suzuki / flute

    鈴木真紀子Makiko Suzuki / flute

    桐朋学園大学音楽学部卒。フルートを峰岸壮一氏に師事。1994年オーストリアとスイスで国際フルートセミナーに参加、ファイナルコンサートに出演。モーツァルトのフルートカルテット全曲を阿部真也との共演にて演奏し、好評を博した。現在、楽団「カラード・モノトーン」や芹洋子のアコースティックバンドのメンバーとして活動。順天堂大学交響楽団のフルートトレーナー、東洋英和女学院フルート講師。

  • カラードモノトーンColored Monotone

    カラードモノトーンColored Monotone

    1994年に結成された無声映画の伴奏音楽(生演奏)を担当する西洋楽器と和楽器とを混成した専属合奏団。ピアノ、フルート、ヴァイオリン、太鼓、パーカッション、三味線、ギター等によって構成。日本独特の活動写真の音楽を地道に研究し、無声映画全盛期における伴奏音楽の再現に取り組む一方で、映画音楽における新機軸を打ち出し、好評を博している。現在、澤登翠、坂本頼光らの活動弁士と共に各地で行っている公演活動は年間数十回(ミニユニットによる演奏を含む)に及ぶ。 高度な演奏技術と共に、日本におけるサイレント時代の映画音楽を再現出来る数少ない演奏家集団としても高い評価を受けている。

    作品データ
    『散り行く花』Broken Blossoms or The Yellow Man and the Girl
    1919年アメリカ映画 / ユナイティド・アーチスツ製作配給


    監督:D・W・グリフィス
    原作:トーマス・バーグ
    脚本:D・W・グリフィス
    撮影:G・W・ビッツァー、K・ブラウン
    特殊効果:ヘンドリック・サートフ
    出演:
    リリアン・ギッシュ(ルーシー)
    リチャード・バーセルメス(中国人青年イエロー・マンことチェン・ハン)
    ドナルド・クリスプ(ルーシーの父バトリング・バロウズ)
    アーサー・ハワード(バロウズのマネージャー)

    仏教を広めるため、中国からロンドンに渡った青年チェン・ハンは、厳しい現実に直面し、スラム街で雑貨店をやりながら、阿片を吸うような荒んだ生活を送っていた。同じスラム街で暮らす少女ルーシーは、ボクサーである父親バロウズから日常的に虐待を受けていた。ルーシーは笑うことを知らないほどであった。ある日、父親からひどく殴られたルーシーはチェンに助けられ……。無声映画期を代表する悲恋映画の名作。